オフの人
夕方、好きな人が電話くれた。
わたしの好きな人は普段は関西にいるけど、今は東京にいる。
今やってる会社のこととか、企画してるビジコンのこととか、いろいろ東京ですることがあるんやって。
電話かけてきたとき、
「暇やってん」
て言われた。
「暇つぶしの相手に選んでいただいて光栄です」
と思った。
すごく嫌味な言い方だなあと思って、言わなかったけど。
でも、嫌味な気持ちでそんな言葉が浮かんだわけじゃない。
なんだ暇つぶしかとか、わたしなんかどうせ暇つぶしなんでしょとか、そんな嫌な気持ちで思ったんじゃない。
ほんとに言葉のまま。
わたしがこの人に提供できるものは、それくらいだから。
暇つぶしや、お休みの日のことしか、相手できない。
そういうオフなものしか提供できないから。
この人、難しいインターンに、選考無しで人事の人から誘われたりする。
まだ学生だけど社会人みたいなことしてるし。
この人が、すごいとかかっこいいとか思うようなもの、わたしは持ってない。
わたしが持ってるものじゃこの人には足りないと思う。
すごいとかかっこいいとか、幼稚な言い方やけど、そういう刺激になるようなものは他の人からたくさんもらったらいい。
お世話になってる大人の人や、一緒に働いてる仲間が、そういうもの持ってるはず。
この人偉そうなことや生意気なこと言ったりするけど、ちゃんと自分でそれわかってる。
ほんとは謙虚なところもあると思う。
ただ偉そうなだけじゃないから、その人たちからいろいろ吸収できると思う。
わたしの前ではすごい適当で偉そうな言い方してるけど、ほんとは礼儀とかちゃんとしてる。
この人のそういうとこ、すごいなとかかっこいいなってわたしは思う。
偉そうって何度も言い過ぎた(^^)
でもずっとオンの人たちといたら疲れちゃうときもあるから、オフになりたいときはわたしとのんびりしたり、友達と飲みに行ったり、ひとりで過ごしたらいい。
変な言い方だけど、そういうふうに使ってくれていい。
わたしもそっちの方がいい。
絶対ないけど、例えばビジコンの運営手伝ってくれって言われても困る。
他に適役いる。
オンのときのものは提供できないけど、わたしもこの人と一緒にいたいから、オフのときに選んでもらえて嬉しい。
暇つぶしの相手に選んでもらえて光栄っていうのは、そういう意味。
そして、それがオンのときの支えや力にちょっとでもなってたらいいな。
わたしはこの人のこと応援してるから、役に立てる方法で使ってくれていい。
一緒にいたらわたしも楽しい。
暇つぶしの相手に選ばれたからには、最高の暇つぶしを提供します。
まだまだやけど。
こういうの恥ずかしいし重いから本人には言えない。
わたしも、自分のことも頑張ろー。